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【開催告知】小西 政幸 作品展 『架空の画家の絵とストーリー』 new

日頃よりご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。

FIKA CAFÉ Lagom店内ギャラリースペースにおいて、
小西 政幸 作品展 『架空の画家の絵とストーリー』を開催いたします。

小西氏自身が執筆した小説に登場する、「狸小路エリ」という架空の画家が描いた設定の作品郡。
不思議な世界感を持つ作品の数々をお楽しみください。

【開催期間】2022年11月19日(土)~12月28日(水)

【展示場所】FIKA CAFÉ Lagom店内 ギャラリースペース

出展にあたってのコメント
狸小路エリは架空の画家だ。美術館学芸員の小西政幸が文学的情熱に燃え、思わず三部作にまでしてしまった小説に登場する画家で、彼女の存在を肉づけるため絵画も私小西政幸が制作した。
ところで、近代以前の小説は、ものを目に見えるように描写するというよりも、ものを見たかのように意識させるものだという。たとえばトルストイの「アンナ・カレーニナ」では主人公の外見は灰色のの目のほかはまるっきり分からないが、会話によって肉体性を感じさせるのだという。一方で近代小説の細かい描写は写真の発明が関与しているらしい。人物の目の色や身体の特徴だけでなく、設計図を描いて、ひとつの部屋から別の部屋へ移る際には、どれだけ時間がかかるのかをも把握しているらしい。そのアクチュアリティを重視した傾向は現代も続いている。
私の小説においては登場人物の外見に関する情報はそれほど盛り込まれてはいない。ご存知のとおり、細かい描写がみすぼらしく反省させられる。ヒロインも際立った美貌の持ち主だと推測されるだけだ。それは外見的な描写は卑俗だからというよりも、推察や想像によってリアリティが伴われるよう意図している。写真や絵画という特殊な構成で、読者が容貌を意識し思い出すという手法がとられている。
制作した絵画は狸小路エリが写真家の写真を元に想像を膨らませ、無くなった恩師のキャンバスに手を加えて完成させたという設定で描いている。どうしてそんな七面倒くさいことをして絵を描くのか実は私にもよくわからない。私はやりたいことを楽しんでいるだけだ。画風も美大時代の柔らかく憂鬱な思い出が土台になっている。それは私の一部で変えられるものではない。それが誰かの目にとまれば幸せだ。